「色々」なロゴカラー

 ロゴマークに限らず、私たちの世界には様々な色が溢れています。その中で色によって感じる印象がありませんか?例えば赤は熱い、青は冷たい、ピンクはかわいい、といったようなイメージが出てくるかと思います。
 実は企業ロゴも色の影響が大きく、デザインは同じでも色によってイメージがガラリと変わります。

 企業ロゴの色が与える印象

 青色a

 「知的」、「信頼」、「安心」など落ち着いたイメージの色で、海や空の色でもあることから広大で開放感のあるイメージも持っています。世界で最も多くロゴに使用されている色だと言われています。
航空会社ANAはロゴに使われている濃いブルーに、海の波と風を沈めたといわれる海の神トリートンから海と空の違いはあるものの、「旅の安全」を願う気持ちを込めて「トリトンブルー」と命名されています。ロゴのほかにも機体外装デザイン、客室乗務員の制服にも使われているANAを象徴する色となっているのです。

赤色

 「情熱」、「活力」、「明るい」など、強いエネルギーを感じさせる色です。とても目立つ色で視覚的に訴える力が一番強い色と言われており強いインパクトを与えます。
例えば、コカ・コーラのロゴの赤色は「コークレッド」と呼ばれ、「誰が見てもすぐにわかる」ために赤色が用いられたのが始まりだそうです。
コカ・コーラの誕生は1886年ですが現代でも赤いジュースと言えばコカ・コーラが思い出されるのでとても印象深いロゴに感じますね。

黄色

「希望」、「楽しい」、「ユーモア」といった活動的な印象を与える色です。黄色+白の背景だけだと視認性が悪いので、強い色味の黒などと組み合わせて使われるケースが多いです。
黄色をロゴに使用するAmazonは、黄色の矢印がaからzに繋がっていますがこれはアルファベットの最初から最後に繋がっている、つまりAmazonであらゆるものが手に入ることを表しているのです。同時に笑顔にも見えるこのロゴはAmazonで買い物をする人々の幸せが表現されています。

カラフル

カラフルなロゴは多様性の象徴とされ、「希望」、「未来」といった明るいイメージをもたらします。その反面、「うるさい色」とみなされてしまうこともあるようです。
グーグルのロゴは色の三原色(青・赤・黄)で構成されていますが、Lだけ緑色になっています。これは「私たちはルールに従わない」という意味を込めて三原色以外の色を使っているのです。

まとめ

いかがだったでしょうか?ここであげた色、企業はほんの一部でまだまだ色にはたくさんの意味・種類があります。デザインの中で色を効果的に使うことで特別な意味やストーリー、メッセージを持たせることも可能です。もしこれからロゴのデザインをされるという方は色の与える企業のイメージから配色を考えてみてはいかがでしょうか?

ライティング:こあらのモッモ