ランボルギーニのロゴは、フェラーリへの敵意むき出し!?
高級車として世界中から一目置かれている、ランボルギーニとフェラーリ。
それぞれロゴに動物が使われていて、躍動感や高級感を覚えます。
しかしこの二者、実は敵対関係だそう。
特にランボルギーニのロゴは、フェラーリへの敵意をむき出し……。
ロゴを使った宣戦布告なんてとても斬新ですが、少々ハラハラもしますね。
ランボルギーニとフェラーリの過去
ランボルギーニは、もともと農業用のトラクターを扱っていた会社でした。自社で製造販売を手掛けていて、その事業は大成功。高級車のフェラーリを所有するほどに財を成したといいます。
しかし、社長のランボルギーニ(フェルッチオ・ランボルギーニ)はフェラーリに不満を持っていました。「乗り心地が悪い」「品質が悪い」など、思うところが多々あったとか。
ある日、愛車のフェラーリが故障。ランボルギーニ社長が分解してみると、クラッチに使われている部品が、自社のトラクターと同じものだったそうです。
これをきっかけに、ランボルギーニ社長の不満は最高潮に達します。
ランボルギーニ社長は、フェラーリ社に乗り込みます。「フェラーリは高級車なのだから、トラクターと同じ部品ではなくて、もっと良い部品を使ってほしい」と伝えると、フェラーリ社長は「トラクターの会社のくせに、社長だからといってスポーツカーを語るな」と一蹴。
これが、フェラーリとの因縁の始まりです。「それなら俺が、フェラーリよりも良いスポーツカーを造る」と、新しく自動車会社を設立。ターゲットは、フェラーリの顧客です。
その後も両者の溝は埋まることなく、高級車vs高級車の争いは今も続いているとされています。
ランボルギーニのロゴに込められた敵意
ランボルギーニのロゴ(エンブレム)に描かれている、闘牛。
闘牛をセレクトした背景について、語り継がれていることが4つあります。
・フェラーリの跳ね馬に対抗
・牛はトラクターの誇り
・ランボルギーニ社長がもともと闘牛を好んでいた
・ランボルギーニ社長がおうし座生まれ
どれが真実なのかは不明ですが、もしかするとすべての要素を加味して「闘牛しかいない」と結論づけたのかもしれませんね。
フェラーリに対抗するようなロゴを製作したランボルギーニ社長は、その後「350GTV」というスポーツカーを世に送り出します。
これは当時のフェラーリよりも遥かに高性能だったそうです。まさに執念の功績ですね……!
まとめ
ランボルギーニとフェラーリは敵対関係にありますが、お互いに切磋琢磨しながらより良いスポーツカーを生産してきました。
敵意がむき出しのロゴも、「男のロマンがかき立てられる」と国民から高く評価されているとか。
ロゴは企業をアピールするツールですが、ランボルギーニ社長がロゴに込めたのは「フェラーリには負けない!」という気概だったのかもしれません。
なかなか無い、ロゴの斬新な使い方といえるでしょう。